あまりよく知らなかったのですが招待券をいただいたので。
日本画の巨匠、ふんわりした風景画というイメージで、「道」くらいしか知りませんでした。
今の自分にはとっても合っていたようで、情緒、雰囲気のある絵にとても癒されました。
写実的な風景を目指すのではなく、一度自分の中に落とし込んで「自分の中の風景」として描かれてあるので、より普遍的なものになっているな、と思いました。
特に唐招提寺御影堂の障壁画の再現室は圧巻!
これには10年の構想を費やして、小下図、中下図、大下図と何度も下図を描いた後、実際に壁に描いているときも、何度も唐招提寺のお坊様にチェックしてもらいながら制作を進められたそうです。
鑑真の故郷中国と日本の風景が描かれています。
中国に風景は雄大でどこか厳しさがあります。
今回は本物ではなく、再現した部屋があったのですが、ぜひ実際に唐招提寺で見てみたいなと思いました。
実は東山魁夷さんは、自分のことを「絵がうまい」と思ったことがないそうです。
ずっと描いているうちに、うまい下手は関係なく、描くことそのものが祈りの一種である、という境地に至ったそう。
最近、展覧会巡りはご無沙汰でしたがとっても良かったです。
来年は、クリムトや奇想の系譜展も行きたいな。
【生誕110年 東山魁夷展】
会場:国立新美術館 企画展示室2
会期:2018年10月24日(水)~12月3日(月)10:00~18:00
休館日: 毎週火曜日
主催:国立新美術館、日本経済新聞社、テレビ東京、BSテレビ東京
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