「くまのもの 隈研吾とささやく物質、かたる物質」(東京ステーションギャラリー)に行ってきました。
いつもだったら全然わからないので建築関係は行かないんですが、最近読んでる森博嗣さんの小説『すべてがFになる』に出てくる犀川先生が建築の先生で。
何年か前に綾野剛さん、武井咲さんがドラマをされていましたね。
「なんか建築が気になるな~」と行ってみました☺
隈研吾さんがこれまで使った10種類の素材(竹、木、紙、土、石、金属、ガラス、瓦、樹脂、膜・繊維))ごとに、どういった建造物を作ってきたのかが展示。
それぞれの素材について隈さんがどう感じているのか、お話しされています。
物質のささやき、かたりを聞いて、対話しながら建築してるんだな、と愛を感じます。
その中で特に印象に残ったのが「石」!
「石」は冷たくて重く硬いので苦手だったけど、アントニ・ガウディの「コロニア・グエル教会」に出会って変わったそう。
スペインにいた時にグエル公園は行ったけど、グエル教会は行かなかった~。残念。
グエル教会の柱は、溶岩が固まった石で、木のように自由な形をしてて石も好きになったそうです。
とはいっても私はやっぱり石より木や紙の方が親近感があるな。
竹ひごで作った作品。見る角度によって形が変わって面白い。
竹の香りも作品の一つ。
建築模型もあり、よくこんな細い柱で支えられるな、というものもありました。
計算が苦手な私だと柱が折れてしまいそう…。
話題の新国立競技場。
素材ごとの展示はいつもと違って新鮮でした。
続いて銀ブラしつつ、資生堂ギャラリーへ。
銀座は本当に外国の方が多いですね。日本人の方が少ないんじゃないか、というくらい。
蓮沼執太さんの「~ing」が開催中。
物や人のつながり、現在進行形を「~ing」を掛けた展覧会名。
特に「Thing ~ Being」という作品が気に入りました。
楽器の金属片が四方に転がっていて、その上を歩きます。
誰もいなかったので、会場を独り占め。
トランペットやフルートなどが分解されたものが転がっていて、歩くとシャリンシャリン♪と鳴る音の心地よさを楽しんでいました。
そのうち他の方がやってきて、その人が金属片を歩く音がする。
見るだけでなく音で他者を感じることができる。
そういうコンセプトの作品でした。
感覚の中で「視覚」が一番大事!と思ってたけど、二つの展示を見ていろんな感覚があってこそだな、と思いました。
「くまのもの 隈研吾とささやく物質、かたる物質」
会期:2018 年3月3日(土)- 5月6日(日)
休館日:4月30日をのぞく月曜日
主催:東京ステーションギャラリー[公益財団法人東日本鉄道文化財団]、隈研吾建築都市設計事務所
「蓮沼執太~ing」
場所:資生堂ギャラリー
会期:2018年4月6日(金)~6月3日(日)
休館日:毎週月曜日
主催: 株式会社 資生堂
協力: 株式会社中川ケミカル、株式会社ヤマハミュージックマニュファクチュアリング、WHITELIGHT
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